数学の命題示しました

主に組合せ論について,読んだ本で出てきたことや,考えたことを書きます.

n人から偶数人を選ぶ方法は2^{n-1}通り

命題

自然数 nに対して以下が成立する.
 \displaystyle\sum_{k\geq 0}\binom{n}{2k}=2^{n-1}.

証明

 n人の中から偶数人の参加者を選ぶ方法が 2^{n-1}通りであることを言えばよい.
参加者を次のように決める:
一人目,二人目,..., n-1人目までは,参加/不参加を自由に決める.
最後の n人目は参加者の合計が偶数になるように,それまでの選び方に依存して決める.
よって,決め方は 2^{n-1}通り.
(証明終わり)

補足

ここから, n人から奇数人を選ぶ方法も 2^{n-1}通りであることがわかる.