極大交差族の構造分類予想
えへへ
ホワイトボードの塵にするのがもったいないので思いついたことを書く.
もう昔に誰かがやってると思う
概要
有限集合の交差族には包含関係に関して極大なものが存在する.
そこで極大な交差族は本質的に何通り存在するのか,また,要素数 の集合の極大な交差族と要素数 の集合の極大な交差族とは構造的に関係があるのかを調べた.
その結果,予想をいくつか得た.予想が正しければ,要素数 の集合の極大な交差族は,要素数 の集合の極大な交差族を「倍々して」できるものと,その方法では作れないものに分類可能である.
用語の準備
この記事を通じて, とする.
定義 (交差族)
集合族 が
任意の に対し を満たすとき, を の交差族という.
集合 の交差族全体の集合を と表記する.
定義 (極大交差族)
集合 の交差族の濃度が のとき の極大交差族という.
同構造な交差族
定義(同構造な交差族)
集合 の交差族 が同構造であるとは, から自身への全単射 が存在して
が成り立つことである.
このとき とかく.
命題
二項関係 は, 上の同値関係である.
定義(上昇写像)
写像 を,に対して
と定義する.
また,交差族 に を順に施すことにより得られる, の交差族を と表記する.
例
のとき の交差族 を
と定めると, は同構造でない極大交差族である.
集合 の交差族 は の極大交差族である.
と とは同構造である.